中大規模木造設計セミナーに参加しました!



東京大学の稲山正弘教授の「中大規模木造設計セミナー」に参加しました。


このセミナーは、一般流通材と住宅用プレカットを活用し、合理的で経済的な中規模木造建築をつくることを目的としています。


背景としては、「公共建築物木材利用促進法」に基づいた、低層(2階建て程度)の公共建築について、可能な限り木造化を図るという国の施策があります。


具体的には、和小屋や登り梁で8~10mスパン、トラスでは20mスパンまで柱間が飛ぶ、無柱空間が可能となります。


今まで、大断面集成材木造、鉄骨造やRC造でしか技術的に無理だと考えられていた大空間の形成が、木造の在来技術、つまり一般の大工さんの技術で可能になります。


例えば、庁舎、倉庫や工場、園舎、その他公共建築などに汎用性の利く技術です。


また、木造は荷重が軽い為、基礎や地業工事の大幅なコストダウンが見込めます。


1000㎡で防火区画することにより、防火の規定もかわす事が出来ます。


選択肢が増える事により、新たな市場の可能性も生まれます。


...と、かなり密度の濃厚な内容でした。


今の自分の仕事だけに留まらない、ちょっと先を見越したこのようなセミナーを受けることは、視野を広げる非常に有意義な時間になりました。