「見積り書」考察


今日は、週に1度の井上建設さんとのお仕事。

 

工務(こうむ)の方とお話する機会がありました。

 

工務は、工事の見積り取り、積算、資材の発注、業者手配などを行う部門。

 

建物を建てるには、営業、設計、現場管理など様々な仕事があります。

 

営業や設計は、やはり花形部署。

 

そんな中で、見積り、つまり金額をまとめる業務は、一見地味で敬遠されがちです。

 

鉄、木材、コンクリート、土など材料についての原価を把握し、職人さんの手間代をどうコントロールするか…。

 

工期や人工(にんく)を、コストの面から取りさばいていきます。

 

私も住宅の見積り書を作成しますが、やってみると、これが結構面白いのです。

 

「物の値段を知る」という根本に触れるからでしょうか。

 

設計が終わる前に、だいたいの金額の目途がついています。

 

値段を組み合わせたり、省いたりする作業は、「モノを誰がどうやってつくるのか?」をイメージしていきます。

 

見積り書を作り出してから、身の回りの物の値段はいくらなんだろう?原価は?利益は?といつも思うようになりました。

 

見積り書というのは、数字化された図面(仕様書)なのです。

 

見積り書を見れば、どんな工事で、どんな建物かということが、およそイメージ出来ます。

 

「重箱の隅をつつくような作業ですよ」と、工務の方は笑いながらおっしゃてましたが、私には魅力的な仕事に映ります☆