蕭何という人物像


建築現場を管理をする上で、常にこうなりたいと、イメージしている人物がいます。

 

古代中国、漢王朝成立時の、高祖(劉邦)の三傑のひとり、丞相・蕭何(しょうか)です。

 

蕭何は後方にあって、前線の劉邦が飢えぬように、物資をせっせと送り続けます。


食糧、兵站の確保、兵の補給、民の撫育、安定した善政。

 

いわば、縁の下の力持ちの役割です。

 

蕭何が後方で関中をしっかりと守っていたからこそ、劉邦は前線で負け続け?ても、何度でも立ち上がることが出来た。

 

局地戦で負けても、大局的には項羽に勝ち、天下を取ってしまった。

 

兵站は戦の要。

 

食わねば戦も出来ません。

 

蕭何のすごさは、絶対に飢えさせないという能力。

 

いわば、蕭何にまかせておけば、食糧は大丈夫だという信用です。


大げさですが、私は現場管理で迷った時、「蕭何ならどうするだろうか?」と考えることが多々あります。

 

工程の段取りは上手くいっているだろうか?
職人さん達の横のつながり状況はどうだろう?
材料は十分に現場に入っているか?
ここは無理して作業するよりも、一拍時間をおいた方がよいのでは?
天気は?

先々の見通しは?

 

自分が作業にのめり込み過ぎないように、常に全体を見れるように。

 

私の心のお守りとして、蕭何とういう人物像が常にあります☆