伊勢遷宮に想うこと


昨日の夜、伊勢神宮では、20年に一度の式年造替が行われましたね。


伊勢神宮へは、過去2回ほど訪れています。

 

近くは昨年、行きました。


南方ポリネシアンの食糧庫を思わせる、平入りの切妻屋根の神殿。

 

瑞垣、玉垣、板垣と何重にも囲まれ、まさに「秘すれば花」の如く、奥に奥に鎮座しています。


その神殿が、まったく同じ規模で隣地に造り替えられる。

 

建築史的、様式・形式の尊守か、物質の蘇生か。

 

そんな難しいことを考えなくとも、五十鈴川、参道、御手洗場、杉木立の中を静寂と共に歩くのは、気持ちの良いものです。


西行法師の一首が、情景を掻き立ててくれます。

 

「何事の おはしますをば しらねども かたじけなさに 涙こぼるる」

 

伊勢には心を浄化してくれる、何かがあるのでしょう。

 

ちょっとハイレベルな建築好きな方には、伊勢神宮近く(?)の、御塩殿神社(みしおどの)をおススメします!


古来より、内宮へ献上する塩を保管するための建物です。

 

たぶん、観光客など誰も居ないと思いますが、海沿いの、深く、明るい場所です。

 

伊勢神宮の原型、「天地根源造り」のプリミティブな屋代が、静かに迎えてくれます。


ゾクゾクすると思いますよ☆