分離発注について

 

家づくりのコストコントロールとして、「分離発注」は有意義な手段だと思います。

 

分離発注にも色々ありますが、私が特に好むやり方は以下の方法です。

 

住宅のある既製品について、パーツを一度分解し、その細々となった部分を個々に注文して、再組立て直す。

 

その結果、元の価格よりも安く、同じ性能の部位が出来上がる。

 

今まで試みた中でも、効果的な例として、木製サッシがあります。


現代住宅の窓は、気密、遮音、防露、価格などから、アルミサッシが主流です。

 

しかし、和室にアルミサッシは少し味気ない・・・、が性能は担保したい。

 

その場合、木の無垢材が框となる木製サッシが考えられます。

 

ただ、木製サッシは高価な為、採用が難しい。

 

そこで、木の框はサッシメーカー、組立と調整は建具屋さん、ガラス嵌め込みはガラス屋さん・・・、と分解して見積もってみると、中間マージンの2割分ぐらいがコストカットされました。

 

段取りは現場監督の仕事ですが、要領を得て積極的に仕切れば問題はありません。

 

何より、既製品の木製サッシを単純に納めるよりも、風合いの良い商品が出来上がりました。

 

多分、リレーのように人の手を介していくことにより、生まれ出る産物だと思います☆