御師(おし)の住宅 見学


敷地調査のついでに、富士吉田市で御師(おし)の住宅を観てきました。

 

御師は、富士山に信仰登山する人々を自らの住宅を宿坊として提供し、登山のお世話をしていた人々です。

 

富士吉田市には、北口浅間大社があり、主に江戸から甲州街道へ経た登山客で賑わいました。


御師の住宅は、細長い敷地に、主屋と裏座敷が廊下と中庭を介して前後しています。

 

奥に長く長く、部屋が繋がっています。

 

北口浅間大社までの上り参道の両脇に、短冊状の御師の住宅が配置されています。

 

参道は昔、階段状になだらかに登っていたそうで、その段分の幅が、御師の敷地の幅(短手)だったそうです。

 

内部は、護符や登山装束などの展示もされていました。

 

久々にデザインサーベイを地で行くような、街並みに出会えました。

 

山への信仰が歴史となって、意味のある形態に帰結した、わかり易い事例です☆