現代建築現場 道具考3  内装屋さんのトリマー


今回取り上げるのは、床のクッションフロアー貼りです。

 

下地のベニヤの上にロール状のシートを糊付するのですが…。

 

難しいのは、壁との取り合いや、コーナー部分のカットです。

 

ここをどう処理するかで、仕上がり具合に影響してきます。

 

そこで登場するのが、トリマーという道具。

 

よく見ると、カッターの刃が内蔵されており、これで気持ちよく、綺麗に切れます。

 

小さなアイテムですが、内装屋さんにとっては必須の道具で、なにより使い込まれ、手になじんだ感じがしていいます。

 

内装屋さんや大工さんの話では、刃を研ぐのは早朝の仕事だったと。

 

夜は次の日の段取りや仕込みの作業があり、日中は工事があるため。

 

また、作業中にメンテナンスを行うなど、職人としてはありえなかったそうです。

 

それこそ、親方に怒られたと。

 

こういった、現場に潜む話を聞くのは楽しいものですね。

 

年配の職人さん方は、それこそ楽しそうにお話してくれます。

 

現場監督冥利に尽きることです☆