現代建築現場 道具考5 大工さんのレーザー

本日は、現代の大工さんの力強い相棒、レーザー(水平器)です。

 

改修工事の場合、床や壁が必ずしも水平、垂直ではありません。

 

このため、矩(かね、直角のこと)の基準をどこに採るかが重要になります。

 

今回の大工さんは、カメラの三脚にご自身のレーザーを固定して使ってますね。

 

床を基準に、赤いレーザー光線が水平と垂直に現場内を直進します。

 

少しアブナイ赤い光線に、いつもきれいだなぁと感じます。

 

レーザーの当たった壁をマーキングし、もちろん墨壺を使って墨出しします。

 

ただ、現場の古老の大工さんから言わせると、「本当は水盛りのほうが一番しっくりきて、正確なんだよねぇ~」と。

 

マジかっっ!

 

「水盛り遣り方(みずもりやりかた)」って例のアレですか?歴史の教科書に載ってた!

 

江戸時代じゃん(もっと前か)!


考えてみれば、水は一番身近な素材で、外気圧が一定で水頭が同じということは、水平ということだから…。

 

確か、ベルヌーイの定理かなんかだったような…。

 

何百年も続く、現場の実学。

 

シビレますね!

 

そんな懐深い、建築現場が大好きです(涙)☆