建築の力

 


今日は、富士市にて店舗の新築を計画されているお客様と共に、お客様の本宅に伺いました。

 

なんでも、購入された古民家を改築中とのこと。

 

静岡市葵区大原まで行ってきました。

 

市街地から車で10分程、山あいの清流近くに、その古民家は忽然と建っていました。

 

大きな切妻屋根裏を持つ、田の字型のプラン。

 

建物に墨で記されていた年代から、江戸時代後期の建築と分かります。


黒々とした大黒柱、登り梁、三和土(たたき)土間、小ぶりな和瓦、典型的な日本の民家です。


この古民家を、ゆるゆると2~3年スパンかけて改築中とのこと。

 

釘を一切使わず、壁は土壁、下地は竹小舞を組んでいます。

 

大工さんは熱海から、左官屋さんは和歌山から、屋根屋さんは埼玉から、泊まり込みで来ているそうです。

 

住宅道楽というか、まったくもって羨ましい限りです。

 

出会いとは面白いもので、建築の仕事に携わっていても、ここまで本格的な自生の民家に遭遇することは稀です。

 

お客様が、私を引き遭わせてくれたのでしょう。

 

sano-sanoはここで、どういう形で関われるか、楽しみなところです。

 

敷地内の金木犀が、とてもいい香りを漂わせていました☆