4年前、3.11

4年前の3月11日、東日本大震災が発生した日、私は埼玉の建築事務所に勤務していました


異常なサイレン警報、大きな揺れ、TV画面から流される津波の画像、計画停電、復興ボランティア参加…


直接の当事者ではありませんでしたが、震災は私の人生にも少なからず影響を与えました


その当時、建築士免許を取得し実務期間も満たしてきた私は、独立開業の夢が芽生えてきました


震災後、1週間程度、建築事務所が休業期間を設けた為、所員はめいめい地元や実家に還る機会を与えられました


私も、静岡の実家に一時帰省しました


帰省中、何の気はなにし、家の清掃や不燃物処分などを行いました


不燃物などを軽トラに載せて、富士山の麓のゴミ処理まで片道30~40分かけて運びました


その時、本当に不思議ですが、なんとなく、今自分がやっている事業の原型が、朧げながら浮かんできたのです


静岡で軽トラを運転しながら、家づくりの為に、あちこち走り回ってる映像が、ぼんやりと思い描けました


それまで、1所員として30軒近くの住宅や建築物を造ってきましたが、次は、自分自身で経営者としてやってみたい、そんな心の声が、ふつふつと語りかけてきたのです


その後は、退社、起業準備、独立スタートと、毎日がハラハラドキドキ


多くの人に出会い、助けられ、夢中で仕事に向かい合っています


もし、震災の休業期間がなければ…、私は具体的な感触として、思い浮かばなかったかもしれません


色んな人々に少なからず影響を与えた震災


1日でも早い復興を心から望みます


黙祷