小・少・軽・短・美

 

先日、事務所内を整理していると、10年前の新聞の切り抜きが出てきました。

 

スズキ自動車の社長・鈴木修さんの記事です。

 

自動車業界で後発の存在として、「どこの国でもいいから1番になりたい」との思いから、インド市場に狙いを定めます。

 

大手企業なら、担当者に任せっぱなしするプレゼンを、社長自ら腕まくりで黒板に工場の図面を描き、熱っぽく説明。

 

インド政府調査団の興味を引き寄せ、パートナーシップを結ぶところまで漕ぎ着けます。

 

そう言えばsano-sanoの社用車もスズキの軽トラ・キャリーですし、静岡を代表する企業の社長さんの本を1冊読んでみよう…、と検索し、注文。

 

『俺は、中小企業のおやじ』 鈴木修・著 日本経済新聞社


現場や打ち合わせの隙間時間で、一気に通読しました。

 

本文から、気になった言葉を抜き書きします。

 

「小さく積んで、大を成す」

 

「トップダウン・イズ・コストダウン」

 

「会社のあるべき姿を描くと、現実から大きく乖離する。最小限、何を今為すべきかを考えていく。」

 

ブログタイトルの「小・少・軽・短・美」は、スズキの車づくりの基本方針。

 

また、コストダウンの要諦を表したものとされています。

 

製品・部品や設備なども含め、いかに小さく、少なく、軽く、短く、美しくするかが、コストダウンと燃費向上に繋がる、としています。

 

軽自動車市場に賭ける、スズキならではの戦略です。


しかしこれは、家づくりにも当てはまる事です。

 

私はあまりに大きな住宅を造ることを、積極的に奨めていません。

 

バランスの取れた、コンパクトで間取りに自由度があり、シンプルな住宅は、美しく、掃除なども楽で、環境負荷も小さい。

 

当然、コストダウンにも繋がります。


「働くことが楽しい。休んで遊びたいとか、趣味をしたいという気はまったくありません。」

 

ここまで言い切れるのが、とても羨ましいです☆