木造建築の防耐火セミナーに参加しました!

 

富士市の材木問屋マルダイさんで行われたセミナー、「木造建築の防耐火 ~住宅から非住宅まで~」に参加しました。

 

講師は安井昇さん。

 

建築防火がご専門で、桜設計集団一級建築士事務所の代表でもあります。


木材が燃える速度は1分あたりおよそ1mm。

 

初めて知りましたが、結構ゆっくりと燃える印象です。


日本では都市計画上、特に都市部においては防火地域や準防火地域などの指定があり、建物の外壁仕上げの仕様に規制があります。

 

例えば、隣家の敷地境界から3~5mの範囲では木材を仕上げ材として使用することが難しい...などです。

 

コストバランスも考えると、窯業サイディングやモルタルなどに選択肢が狭まってきます。

 

結果、同じような外観の住宅が並ぶ町並みに繋がっていきます。


安井さんは、前記の木材がゆっくり燃える性質を元に、建物外壁にも木の仕上げが可能な認定構法などを研究されています。

 

私も住宅を設計する、新しい知識を勉強出来るとっかかりになりました。


特に興味深かったのは、焼き杉のお話しです。

 

古来より関西の民家には、杉板を焼いたものを外壁に張って仕上げたものが多くあったそうです。

 

焼杉は50年ぐらいはメンテナンスフリーで、耐候性があり、何よりもその風合いが印象的です。

 

焼くだけであれば、ローコストで作れそうです。

 

セルフビルドと上手く組み合わせれば、魅力的な仕様の住宅をローコストで造る、1つの選択肢になるのでは!?と感じました。

 

自由度の高い家づくりの可能性を、もっともっと模索したいと思います!