幸田 文・著 『木』

 

東京出張への新幹線で読みました!


幸田 文・著 『木』 新潮文庫

 

内容は、木にまつわる短編エッセイ集です。

 

初めて読んだ作家ですが、簡潔で瑞々しい文体が印象的でした。

 

以下、本文の「安倍峠にて」の一節

 

「林を出抜けると、もうそこが県境で、向こうは甲斐国、いかにも国ざかいと思わせる、幅のひろい大きな風が吹き上ってきた。
楓はそこまで、その先にはもう無いのだった。」

 

幸田文は明治の文豪・幸田露伴の次女。

 

露伴も名作『五重塔』があり、親子で建築に関する深い造詣を感じさせます!

 

電車の移動は、何故か読書に集中できますね。