竜骨と屋根板金

 


静岡市清水区k様邸新築工事は、屋根を葺きました。

 

屋根材はガルバリム鋼板です。

 

化粧ラワン材の上に、屋根断熱のスタイロを敷き込み、45×45の米松材で通気層を確保、野地板を張り込みます。

 

その上にキッチリと、防水ルーフィングを敷き込みます。

 

今回の住宅では、屋根板金は工事の要。

 

起伏があり、出隅、入隅、棟、谷、トップライトと、仕事の難易度も高い。

 

9月に入ったとはいえ、屋根の上は太陽に近く、本当に暑い。

 

雨が降ってベニヤや断熱材が濡れてしまうと、性能が低減する為、板金屋さんも時間との戦いです。

 

軒先の納まり、ケラバの納まり、1つ1つの部位寸法を逐一打ち合わせしながら。

 

基本に忠実に、冷静に丁寧に、1枚1枚葺いていきます。

 

私は「竜骨」と呼んでいるのですが、高さの異なる2つの棟木を隅木で架け渡したその屈曲したラインは、足場の上から見ると、とても美しい。

 

この視点は、雨風を防ぐという屋根本来の機能から発した、「建築の力」を感じることが出来る、私の密かな満足ポイントです☆