建築相談 Q&A

 

これまで頂きましたご質問から、抜粋し、匿名で公開させて頂きます。

今後もお気軽に、お問い合わせ下さい。

 

Q:セルフビルドとDIYは違うのでしょうか??

 

A:基本的には同じと考えて良いと思います。

DIYには日曜大工的な意味合いで、簡易的な作業を指しますが、壁の漆喰を塗ったり、フローリングを塗装したりと基本的に行う作業は同じです。

 

 

Q:私の兄が水道工事関係の仕事を行っています。

住宅の、給排水工事や機器取り付けなどを、兄にお願いして工事をすることは可能でしょうか??

 

A:給排水工事は地域の指定水道工事者が行うことが基本で難しいですが、洗面器や便器などの機器取り付けは可能です。

その他にも、お兄さんを通じての機器の施主支給も可能です。

 

 

Q:私の主人が、電気工事主任者の資格を持っています。

新築工事の電気工事をセルフビルドで行うことは可能でしょうか??

 

A:可能です。電気の配線・配管工事を分離発注扱いとし、その分コストダウン致します。

その他、照明や換気扇などの機器施主支給も可能です。

 

 

Q:セルフビルドの期間はどのぐらいでしょうか??

 

A:お客様によりますが、だいたい2~3週間ぐらいです。

基本的には、週末の土日に行って頂き、祝日などが重なれば利用します。

セルフビルドの分量が多い場合は、職人さんを人工単位(1日手間)で現場に入ってもらい、サポート致します。

 

 

Q:漆喰の壁など塗ってみたいのですが??

 

A:パテのやり方や養生の方法は、弊社で指導して説明致します。

 

 

Q:セルフビルドの道具はどうするのでしょうか??

 

A:例えば、デッキテラスの木を塗装する場合、設置足場や養生材、塗料バケットなどは弊社で御用意致します。

刷毛や軍手などの消耗品はお客様でご用意頂いております。

漆喰壁を塗る場合は、コテ板、コテ、マスキング、パテベラなどは弊社で用意させて頂きます。

 

 

Q:セルフビルドの作業は大変ですか??

 

A:手軽に出来る作業から、ほとんどを作りたいというお客様に合わせて対応致します。

体を動かして汗をかきますが、気持ちが良いものです。

 

 

Q:キッチンについて

 業務用のステンレスのキッチンカウンターを取り付けたいのですが可能でしょうか?

 

A:可能です。事例として、東京都の合羽橋商店街で店頭購入したステンレスカウンターを、現場に搬入し設置しました。

搬入手順や段取り、据付のサポートは相手の会社さんと連絡を取り合い、補助させて頂きます。

 

 

Q:外壁に木を張りたいのですが

 

A:木の外壁の風合いは良いものですね、私も好きです。

外壁に木を貼る場合はメンテナンスを重視する必要があります。

例えば、住宅の1階部分であれば、塗装メンテナンスもセルフビルドで出来ます。

2階外壁に貼る場合は、メンテナンスに足場を設ける必要があるのでランニングコストが重む為、あまりお薦めしません。

また、木を張る外壁面には庇を出すことをお薦めします。

雨懸かりは、どうしても痛み易いですからね。

比較的雨に強い外来材レッドシダーや、桧などの材種を選び、実(さね)と呼ばれるジョイント部を持つ羽目板が良いでしょう。

取り付けは、腐食しないステンレスビスを使い、大工さんにしっかりと留めてもらいます。

腐食防止の塗装は、キシラデコールやバトン、オスモなど自然含浸系塗料をセルフビルドすれば、木の鮮やかな木目がそのまま残り、唯一無二の住宅が完成するでしょう。

 

 

Q:移住を検討しています。

遠隔地になりますが、打ち合わせはリモートで出来ますでしょうか?

 

A:出来ます。弊社ではZOOMを活用し、リモートでの打ち合わせを試みております。

図面は事前にメールし、打ち合わせ前にお客様に目を通して頂けるよう配慮しています。

お客様の可能なお時間に合わせて、内合わせ日時、曜日など設定しております。

 

お気軽にご相談下さい。

 

 

Q:柿渋はどんな塗料ですか?

 

A:柿渋は日本古来の防腐塗料です。

主に、木造住宅の木部外壁や、和傘、蓑などに防雨機能を見込んで塗られてきました。

住宅の床に無垢のフローリングを貼ったり、壁に木合板を貼ったりした際の、防汚塗料としてお薦めしています。

いずれもコテ刷毛を使用して簡単に塗ることが出来ます。

また、水などで希釈して塗ることが出来る為、コストメリットがあります。

一番の良さは、暖色系のなんとも味わい深い色合い、風合いです。

年月を経ていくうちに、どんどん赤味が増し、経年変化を楽しめます。

 

 

 

Q:見積り調整はどうのように進めますか?

 

A:sano-sanoリビングカンパニーでは、実施設計が完了した段階で、各職方さんに見積り取りを行います。

見積り取りは、原則2社以上の相見積りとし、金額の低い内容を採用し、提示致します。

項目は、架設、地盤、基礎、大工、左官、内装、板金、屋根、金物、サッシ、木製建具、給排水設備、電気、ガス、衛生機器、…と工事に関わる種別全ての内容を提示致します。

金額は原則原価公開です。

仮に、1回目の見積り提示で予算が収まらない場合は、仕様変更なども含めて、金額が収まるまで調整致します。

場合によっては、基本設計時に概算見積りを作成することもございます。

クライアントの皆様が、安心して資金計画を行えるよう、金額調整には配慮致します。

 

 

Q:地盤調査は必須ですか??

 

A:地下水位、地質、粒度分布など、地面の中は分からない要素が多いのが実情です。

この為、土地の性格を知るためにも、地盤調査は行った方が良いでしょう。

木造住宅であればスウェーデン式サウンディング試験、もしくは表面波探査など、費用も~50,000円程度と抑えることが出来ます。

調査前に地盤調査会社さんと連携し、近隣データを入手することも可能です。

近隣データより、対象敷地の地盤の傾向をある程度想定出来ます。

調査後の判定結果によっては、地盤改良の必要が無い、もしくは表層改良、柱状改良などが必要となってきます。

 

  

Q:土地捜しから相談出来ますか?

 

A:出来ます、ぜひご相談下さい。

建物を建てる事前にご相談頂くことで、土地の性格や購入後に必要になってくるインフラ、法規制などについて、アドバイスが出来ます。

浄化槽が必要なのか、道路セットバックが必要か、上水、ガス、地盤、境界確定測量、近隣環境…。

また、市街化区域か市街化調整区域であるかにより、使用できる仕上げ、法申請が若干異なります。

これらを全て洗い出し、候補となるそれぞれの土地について比較検討する事が、基本的ですが大切な事と考えます。

 

 

Q:中古物件、リフォームについてもご相談出来ますか??

 

A:もちろん出来ます、ご相談下さい。

リフォームはセルフビルドが取り入れ易い工事です。

壁の漆喰左官仕上げや無垢フローリングの塗装など、提案させて頂いております。

中古物件(例えば木造)については、耐震診断、耐震補強が必要の場合もあります。

具体的には、土台の補強、筋交や合板による耐力壁の付加が挙げられます。

しかし、概ね今ある部位を使うことにより、建設コストを低減することが出来ます。

また、世帯構成の変化による規模の縮小(減築)も、効果的です。

住宅も新築するだけでなく、現況資産を最大限活用出来るよう、検討したいと思います。

 

 

Q:床材に無垢フローリングを使いたいのですが

 

A:素敵ですね、ぜひお薦め致します。

無垢材の肌触り、温かみ、美しさは既製品も材料とは比較にならないですね。

他方で、無垢フローリングは既製品の合板フローリングと異なり、自然素材ならではの、反りや収縮などが発生し易いです。

特に湿気の多い梅雨時や、乾燥する冬期などにその傾向が見られます。

これは無垢材の性質ですが、最近は大工施工技術の向上や、実(さね)部にフィニッシュ釘を打ち且つボンドで付けするなど、素材施工の安定性が高まっています。

1年を通して考えれば、無垢材の持つ魅力は捨てがたいです。

樹種も、柔らかい材では杉やパイン、硬い材ではカバや桧など、用途や好みにより選ぶことが出来ます。

厚さも12mm、15mm、30mmと豊富です。

仕上げについては、含浸性自然塗料(オスモワックス、キシラデコール、バトン)や柿渋、蜜蝋ワックスなどをセルフビルドして頂くのが良いと思います。

 

 

 

Q:工事工期はどれくらいかかりますか?

 

A:工期は、一般的な木造2階建て延床面積30~40坪であれば、約5ヶ月間です。

着工後、1ヶ月間は地鎮祭、地盤改良、土工事、基礎工事。

基礎工事完了後、2ヶ月間で棟上げ、屋根工事、給排水配管、電気配線、断熱材や内装下地などの大工工事。

大工工事完了後、クライアントによるセルフビルドが2~3週間程度。

セルフビルド完了後、内装仕上げ、電気・衛生機器の取り付け、完了検査、クリーニングなどで、1ヶ月程度。

上記の計で、約5ヶ月を見込んでいます。

特徴的なのは、クライアントによるセルフビルドを工程間に挟み込んでいることです。

漆喰壁仕上げや下地パテ処理などがその内容です。

週末の時間を利用して、集中的に作業して頂けるのを理想としています。

 

 

Q:断熱材はどこに入れて、どのような種類があるのでしょうか??

 

 A:断熱材は基本的に住宅の外周部を包むように設置します。

入れる箇所は、一般的に床下、外壁(内断熱:柱~柱間に充填、外断熱:柱の外側に張り込み)、天井、屋根などです。

断熱材の種類は、繊維系(ex.グラスウール系)、固形発泡系(ex.スタイロフォーム)、その他発泡吹付け(柱間、根太間などを隙間なく吹付けていく)など様々あります。

一般的に、外断熱工法の方が断熱性能が高く、また発泡吹付け工法はコスト高になるが気密が確保しやすく断熱性能もアップ出来ます。

最終的には、コストバランスとの関係で、仕様をご相談させて頂きます。

 

 

Q:設計監理について教えて下さい

 

 A:住宅を建てる際に、工事が着工した後、建築士が設計図面どおりに住宅が建つようにチェックしていくことを「設計監理」と言います。

住宅の品質、寸法などが、当初の図面どおりに進められているかどうか、現場に足を運んで1つ1つ確認していきます。

建築基準法で定められた、中間検査(建物が上棟した後、金物の緊結など確認)、完了検査(工事完了後の最終検査)にも立ち会います。

クライアントの意向を、現場に反映させる役割も担っています。

sano-sanoリビングカンパニーでは、設計者としての「設計監理」と、現場監督としての「現場管理」を同一人物で行います。

これにより、重複した作業や時間のロスが無くなり、意思伝達が速く正確に行われ、現場をスムーズ動かしていくことが出来ます。

そしてなりより、品質の向上に繋がっていきます。

 

 

Q:木造住宅の耐震性ついて教えて下さい

 

 A:木造住宅では、一般的に筋交や構造用合板を「耐力壁」とみなした、壁量計算が行われます。

これは住宅の隅部や外周部を中心に、耐力壁がバランス良く配置されているかどうかを確かめる計算です。

規模や、屋根の素材、外壁の材質により設定する条件が異なりますが、地震力や風圧力に対しても耐力を設定しています。

また、壁量による建物の平面的な重心と剛心が、出来るだけ離れないようにチェックします。

基本的に筋交などで耐震性を検討しますが、部分的に制振ダンパーなどを併用することも効果的です。

 

 

Q:設計料金はどのくらいでしょうか??

 

A:通常の設計事務所では、設計料金は総工費の10%が目安です。

これには、基本設計、実施設計、見積もり調整、確認申請手間、現場開始後の設計監理業務が含まれます。

住宅規模では、なかなかペイ出来るのが難しいのが実情ではないでしょうか。

sano-sanoリビングカンパニーでは、上記に加え、現場監督しての現場管理業務も行います。

現場管理とは、職人さんの手配、材料発注、コストとタイムコントロールなどのマネージメントなどです。現場の清掃なども行います。

これら全てを含めて、およそ総工費の20~25%程度とさせて頂いております。

設計事務所が工務店機能を兼ねること、設計者が現場監督を行うことにより、経費が圧縮され、コストダウンに繋がっています。 

 

 

 

Q:セルフビルドに興味がありお問い合わせしました。

夫婦二人暮らし、共働きのため、あまり時間が取れないのですがセルフビルドはできるものなのでしょうか??

 

A:セルフビルドのタイミングについては、様々あると思います。

例えば漆喰クリームで部屋壁を塗りたい場合、工事期間中の週末を利用しながら2週間ぐらいかけて下地や仕上げをするお客様が多いです。

その際は、道具の貸出しや塗装方法も含め、私や職人さんがサポート致します。

デッキテラスなどを塗装する場合は、木材を現場などに搬入し、お客様のペースで塗って頂いたものを、大工さんに組み立ててもらいます。

例えば、50本、裏表2回、コテ刷毛で塗るとして、作業は1日で終わります。

また、住宅が完成した後に、住みながら少しずつ手を加えていく方法もあると思います。

私は、お客様で出来る作業(衛生機器や塗料の購入なども含め)は、可能な限りお客様でして頂くのが良いと感じています。

その際のスケジュール管理は、柔軟に対応させて頂いております。

セルフビルドの内容など、また何かご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

Q:身内が土木工事従事者です。既存建物の解体や整地、地盤改良など行えます。

自前で工事をしてもよろしいでしょうか?

 

A:出来ます。安全対策をして頂き、施工願います。

解体工事に伴う、既存水道、電気、ガスなどの撤去・新設のご相談、地盤調査のご相談など、お気軽にお聞き下さい。

 

 

Q:自然素材を多用した家を希望しています。床を無垢のフローリングにしたいのですが、例えば1階を杉材、2階を桧など張り分けることは可能でしょうか?

 

A:可能です。お客様のご希望や用途により、部屋別に張り分ける事も出来ます。

無垢材でも表面さ、手の硬軟、手触り、色合い、温度感など様々です。

ご意見を伺い、適材適所に使用されるよう助言します。

水廻りに無垢材を希望される場合は、ウレタン塗装など撥水性のある塗料を塗布されることをお薦め致します。