sano-sanoリビングカンパニーでは、外装、内壁、床、天井など、全ての部位の仕様は最初から決めていません
仕上げ材は、出来るだけ自然素材を多用したいと考えています
その上で、クライアントとの対話、コスト、使い勝手やメンテナンス、空間のありようから、総合的に決めていきます
その為、部位ごとにカタログやサンプルを一つ一つ取り寄せます
これは、究極の一品生産である、注文住宅の宿命ですね
まぁ、一般的なアトリエ系の設計事務所さんでは、当然のようにやっていることですが…
例えば、今回の静岡市清水区のＫ様邸では床にリノリウムを貼ることを検討しています
リノリウムは、亜麻仁油が原料の自然素材
厚さ2ｍｍ程度のシート状の素材を合板の上に張るのですが、継ぎ目が目立たなく、抗菌性、メンテナンスに優れています
医院の床などにも使用される、心地良い、落ち着いた素材です
リノリウムでも数社サンプルを取り、色合い、価格など比較
床材の無垢フローリングといっても、杉、ヒノキ、パイン、楢、唐松、カバ・・・と果てしなくあります
それに、厚さは？幅は？貼り方は？塗装種類は？節あり・なし？柾目・板目？と続きます…
今回の静岡市清水区のＫ様邸では、杉の足場板を宅内の床で検討しています
反りは大丈夫か？プレーナーはかけた方が良いのでは？留め方はどうする？メンテナンスは？コストパフォーマンスは良いのか？
浴室はコルクタイルを想定
厚さ、サイズ、色合いなどメーカーによって少しずつですが違いがあります
断熱材だって、充填か？吹き付けか？素材は？厚さは？…と言った感じ
コストや素材感を横目でにらみ、出来上がる空間をイメージします
これにセルフビルドやローコストをどう組み込んでいくか…
私はこういう作業が大好きです
チャレンジングな物件になればなるほど、楽しくなってきます
この膨大な作業は、一進一退で、徹底的に納得するところまでやります
想像力を飛ばして、まさに、ヘトヘトになるまで続けます
そして着工後は、これらを発注し、現場に乗り込んでいくのです☆