岡本太郎とクライン・ダイサム・アーキテクツ


年末、大工さんの忘年会に招待され、東京に行ってきました。

 

せっかくなので、2日目は建築行脚にあてました。

 

前の事務所のH本さんとM脇君と共に、以前より気になっていた、代官山の蔦谷(つたや)書店へ。

 

設計は、クライン・ダイサム・アーキテクツ。

 

3つの直方体のボリュームが、前面道路に雁行配置された、とてもシンプルなプラン。

 

ボリュームの間が気持ちの良い通路になっており、視線や光や風が通り抜けます。

 

プレキャストのTの字のファサードは、躯体との間に設備スペースを確保し、バッファーとしても機能しています。


中は基本的に書店ですが、CDやDVD、文具、カフェ、ちょっとしたレストラン、コンビニまで併設され、ゆったりと時間を過ごせます。

 

架け渡されたデッキを通って、隣りの棟に渡ります。

 

出来る男、M脇君の解説によると、この代官山の蔦谷書店は実験的な試みだそうです。

 

つまり、経営的に上手くいったら、全国のTUTAYAもこのシステムで展開していこう…、と。

 

なので、建築的にも仮設性が求められているそうです(結構、お金かかってましたが…)。


このあたりは、建築家の槇文彦さんが設計したヒルサイドテラスと隣接し、総合的に街並みをデザインしている一画です。


設計者は時間とお金を投資して、積極的に実際のモノを観に行くのも仕事ですね。


帰りは、渋谷駅で岡本太郎さんの巨大な壁画を堪能しました。


岡本太郎・作 「明日の神話」

 

渋谷の喧騒が合いますね☆